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差し歯や銀歯の根元が黒くなっている

スタッフ目線でお伝えする、都島区の歯医者/ゆう歯科クリニックのクリニックブログです。

今回は、スタッフIが【差し歯や銀歯の根元が黒くなっている】について書いてみたいと思います。

近頃、

『昔に治療した差し歯の根元が黒くなっている』
『差し歯の根元の黒いのは虫歯なの?』
『差し歯した歯の歯ぐきが黒ずんいる』

など、

差し歯と歯ぐきの “ 境目が ” 黒くなっている

差し歯した歯の “ 歯ぐきが ” 黒くなっている

と来院される方が多くいらっしゃいます。

みなさんは、
「差し歯の根元が黒くなっている」
に心当たりありませんか?

これは、
前歯の差し歯だけではなく、
奥歯の差し歯や銀歯(被せ)でもおこります。

この黒くなっている部分、
笑ったり、大きく口を開けたりする時に気になりますよね。
気になりだすと、そればかり気になってしまう- –
という方もいらっしゃるくらいです。

そこで!今回は!

差し歯の根元が黒くなる理由と、
その解決策について、

スタッフ目線でわかりやすく書いてみようと思います。

『差し歯したところ、黒くなって気になるわぁ』

という方は、
ぜひ、最後まで読んで参考にしてください。^^

差し歯の根元が黒い

大きなむし歯などが原因で、
差し歯や銀歯治療した歯は、
治療当初はとてもきれいな見た目です。

しかし、何年か経過すると、

差し歯と歯の根元の境目が黒くなってきた
差し歯の根元の歯ぐきが黒ずんできた

ということがあります。

この黒ずんだ状態は、あまり見た目が良くない(審美的に好ましくない)ので、
気にされる方も多いのではないでしょうか。
特に前歯がこの状態になると目立ちます。


当院にも「なんとかしてほしい!」と
ご相談にいらっしゃる方が多い印象があります。

1。差し歯の根元が黒くなる原因は?

保険内での「差し歯」は、表側は白い素材で作られているのですが、
内側は金属が使われています。

そう!

この「金属」が黒くなる原因なのです!!

びっくりされた方もいらっしゃるかもしれません。^^
詳しくご説明しますね。


差し歯の根元が黒くなる原因ですが、大きく分けて3つあります。

差し歯の根元が黒くなる原因①

差し歯や土台の金属が
「さび」や「腐食」をおこしている!

差し歯の根元と歯ぐきの境目が黒くなる原因は、
差し歯に使用している金属が経年劣化で少しずつ「さび」たり、
「腐食」したことが原因で、
徐々に黒ずんでいることがほとんどです。

つまり、誤解されやすいのですが、
むし歯で黒くなっているわけではないのです。

差し歯の根元が黒くなる原因②

歯周病が原因!

歯周病で歯ぐきが退縮する(歯ぐきが上がってきたり、下がってきたりする)と、
差し歯と歯ぐきに境目ができます。

その境目から差し歯の内側の金属が見えて、黒っぽく見えることがあります。

また、原因①のようにその金属が「さび」たり、「腐食」していたりすると、
余計に黒くみえることもあります。

差し歯の根元が黒くなる原因③

使用している金属の素材が
歯ぐきに滲み出ている!

原因①②とは違って、
差し歯をしている歯の歯ぐきが黒ずむ原因は、

差し歯に使用している金属が経年劣化で溶け出し、
それが歯ぐきに染み込んで黒くなっているのです。

保険内治療で使用している金属の土台も同様に、
歯肉を黒く変色させてしまうことがあります。

つまり、前歯や奥歯に関係なく、
土台の治療をした歯や、
銀歯などの金属の被せをした歯の歯ぐきが黒ずんでいる場合は、
金属が溶け出した色が歯ぐきに染み込んでいると考えられます。

2.差し歯の根元が黒くなった時の解決策は?

まず、
“差し歯の根元と歯ぐきの隙間が黒い
の解決策ですが、

差し歯を新しく作りかえる!

ということが第一の解決策です。

新しく作りかえることで、
経年劣化で生じた「さび」や「腐食」による黒ずみもなくなり、
歯周病で退縮した歯ぐきに合わせて差し歯を作るため、目立っていた差し歯と歯ぐきの隙間もなくなります。

次に、
“差し歯の根元の歯ぐきが黒い
の解決策ですが、解決策は2つあります。
(場合によっては、2ステップある、とお伝えした方が良いかもしれません^^)

歯ぐきが黒い解決策①

差し歯・銀歯(被せ)・歯の土台の金属が
経年劣化によって歯ぐきに染み出ていることが黒くなる原因なので、

基本的には新しく作りかえる

ことが第一の解決策となります。

歯ぐきが黒ずんでしまったという方は、
保険範囲で差し歯や被せ物を新しく作りかえても、残念ながら今後も歯ぐきに金属が染み出る可能性が考えられます。
(保険範囲で使用できる金属は限られており、一度黒くなった経験がある方は、
その金属との相性が良くないのかもしれません。。。)

「オールセラミック」や「ジルコニア」、「ファイバーコア(土台)」という素材にすると
年数が経っても変色せずに自然な白さの歯を保つことができ、歯ぐきが黒ずんだりもしません。裏側に金属を使わない差し歯や被せ物です。
個人的にはおすすめなのですが、こちらは保険範囲外(自費)になってしまいますので、要相談ですね。

白い差し歯(審美歯科)

料金表

歯ぐきが黒い解決策②

2つめの解決策は、

歯肉のホワイトニング

をすることです。

歯肉に残ってしまった黒ずみは、
歯肉のホワイトニング『ガムブリーチ』と呼ばれる方法である程度、黒ずみを取ることができます。

ガムブリーチのお話をすると長くなってしまいますので、ここでは省かせていただきます。詳細は、当院歯科医師や歯科衛生士にお気軽に聞いてください。^^

歯ぐきの根元の治療で注意いただきたい(絶対にやめてほしい)ことがあります!!

それは、
「黒くなっている部分を白い樹脂などでカバーしてしまう」
ということです。

このような処置をしてしまうと、
樹脂と差し歯の境目に段差ができてしまいます。
そうすると、汚れが残りやすくなってしまい、歯周病のリスクを高めてしまいます。
そしてなにより、見た目も余計に悪くなっていることがほとんどです。T T

ここまで「差し歯や銀歯の根元が黒くなっている」というお悩みに、
スタッフ目線でお答えしました。

解決策としては、シンプルですが、
差し歯などを新しく作りかえる、ということが第一の解決策になると思います。

新しく作りかえる差し歯などの素材をどうするか、については、ご自身のお口の中の状態や、ご予算など、相談しながら決めていただけたらと思います。

分からないことがあればお気軽に、当院、歯科医師、スタッフまでお声がけください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪^^